2025年1月8日水曜日

ルベーグ積分 理論と計算手法 P150

 P150で「  t ∈ R|Z で、Γ(t)Γ(1-t)sinπtが周期1である」の理由が省略されていたので、気になり、考えてみた。
Γ(n+t)=(n-1+t)Γ(n-1+t)=.....=(n-1+t).....tΓ(t)    ①
{1-(n+t)}Γ(1-(n+t)) = Γ(1- {(n-1)+t})
[1-{(n-1)+t}]Γ(1-{(n-1)+t}) =  Γ(1- {(n-2)+t})
......
{1-(1+t)}Γ(1-(1+t)) = Γ(1-t)     
これより、 Γ(1-t)={1-(n+t)}.....{1-(1+t)}Γ(1-(n+t)) ②
①、②より
Γ(n+t)Γ(1-(n+t))=(n-1+t).....tΓ(t)×Γ(1-t)/{(1-(n+t)).....(1-(1+t))}
=(-1)^n  Γ(t)Γ(1-t)
ここで  sinπ(n+t)=(-1)^n sin πtなので
Γ(n+t)Γ(1-(n+t))sinπ(n+t)=(-1)^n  Γ(t)Γ(1-t)  (-1)^n sinπt
=(-1)^2n  Γ(t)Γ(1-t) sin πt = Γ(t)Γ(1-t) sin πt  n∈Zなら これより、周期1を示しているだろうと、考えた。
*筆者も、このあたりの内容について「ガンマ関数にまつわる古典解析の醍醐味を楽しむとよいだろう」と述べている。確かに、ガンマ関数というのは、うまくできているものだと感心させられる。

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