2021年2月15日月曜日

圏論勉強会第4回 共変Hom関手

 Hom関手の理解が不十分と思い、再度復習してみた。

 Cの対象Aに集合Hom(X,A)を対応させる

 Cの射f:A→Bに、「左からfを合成」という関数を対応させる

  Hom(X,f)=(f・) : Hom(X,A)→Hom(X,B)

 これを 共変Hom関手といい Hom(X,-)  :C→Sets と表す。

・Hom(X,-)という書き方は  - → Hom(X,-) という関数(関手)ととらえるといいようだ。scalaの無名関数にもこの略記法がある。  A→Hom(X,A)  f→Hom(X,f)の意味。

・射の合成関係をたもつことは、次のようにして確認できる。

    g:A→B f:B→C  h:X→A として

  Hom(X , f・g)(h)=(f・g)(h)=f・g・h

 Hom(X,f)・Hom(X,g)(h)=(f・)(g・)(h)=f・(g・h)=f・g・h

  ∵ たとえば Hom(X,g)(h)の処理については

  h=Hom(X,A)なので  Hom(X,f)に適用すると、Hom(X,A)→Hom(X,B)だから、h=Hom(X,A)はHome(X,B)に変換される。つまり、X→Bで、これは、(g・h)を表している。この考え方を上記のすべての式変形に適用していく。

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