2023年1月1日日曜日

世界インフレと戦争

  中野剛志氏の本は、理解しやすく読みやすいので正月休みを利用して読んでみた。

・最近の物価高騰は、デマンドプルインフレでなく、コストプッシュインフレの性格が強い。

・グローバリゼーションの終焉が背景にある。このようなときは、安全保障の強化や財政支出の拡大が必要。

戦時経済というとものものしいが、エネルギー、食糧、先端技術、医薬品・医療機器、その他生活必需品に至るまで、グローバリゼーションの下で効率性と利益だけを求めて世界中に展開されたサプライチェーンを、安全保障の観点から再構成を、、、

内需拡大。大きな政府。ただし、政府に大きな財政支出の裁量を与えると、政府と政治家や企業との癒着、不正、利益誘導といった弊害が大きくなるというリスク。透明性、説明責任を担保する制度的な仕組みを設け、監視を強めることも必要。政府の高い能力が不可欠。

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