2025年6月2日月曜日

ガロア理論入門(アルティン) 問11-3(2)

P117 p素数 Φp^n(x)=Φp(x^(p^(n-1)))が既約であることを示す問題の途中の変形がしばらくわからず悩む。

Φp(x^(p-1)+(pでわりきれる項)+1)={x^(p^(n-1))+(pでわりきれる項)}^(p-1)+(pで割り切れる項)+pとなる理由

∵前問で①Φp(x+1)=((x+1)^p-1)/((x+1)-1)=x^(p-1)+Σk=1~(p-2) pCk x^(p-k-1)+p が言えていたので、これを使うとよいことにきづく。今の場合、X=x^(p-1)+(pでわりきれる項) としてこれを①のxをXで置き換えるとうまくいくようです。

 前問をつかっているということに、きづかなかったためしばらく悩みました。よく読むと問題にも(1)と同様にして解く と書いてあるのを見逃していました。

2025年5月17日土曜日

アルティンのガロア理論入門 P106

 途中の式変形で、すこし手こずる。x^(q^n)-α^(q^n)-(x-α)を(x-α)で割ってから、x=αを代入した式がq^n*α^(q^n-1)-1となることを示したい。ChatGPTにすぐ頼ってしまったが、いまいちすっきりしない。

 与式をf(x)とすると  f(x)=(x-α)h(x)とみなし h(x)=f(x)/(x-α)だから、h(x)=f'(x)とみなせるからという説明だった。たしかに、x→αでは、解析的には微分だが、、、、(自分には高度すぎる?)。

 と、少し間をおいてあらためて考えると 単純に式の割り算をすると、

Σ i=0~q^(n-1)     α^i*x^(q^n-i-1)  -1  となることに気づく。これにx=αを入れると、結論が言えるようだ。自分としては、こちらのほうが納得できる。

2025年3月29日土曜日

モナドの活用

 Haskell入門 を久しぶりに読み直してみた。P168にMaybeモナドについて少し復習してみた。

getItemWithMonad menu category name =do
  subMenu <- lookup category menu
  price <- lookup name subMenu
  return (category,name,price)

途中、Nothingを記述しなくても自動的に、該当しなければ、最後はNothingになる。うまくできていると思う。
これを、手続き型言語で、実現しようとすると条件分岐に頼らざるを得ないけど、その必要もない。
このへんが、関数型言語のモナドの強みなのかもしれない。

追記>試しに、ChatGPTで、ELMのMaybeを使うコードに変換してみた。ELMはモナドをサポートしていないため、少しコード量が増えてしまうようだ。
type alias Menu = Dict String (Dict String Float)
getItemWithMonad : Menu -> String -> String -> Result String (String, String, Float)
getItemWithMonad menu category name =
    case Dict.get category menu of
        Just subMenu ->
            case Dict.get name subMenu of
                Just price -> 
                    Ok (category, name, price)
                Nothing -> 
                    Err "Item not found"
        Nothing -> 
            Err "Category not found"

2025年3月19日水曜日

1960年代からの国債残高の増加率をグラフにしてみた。

 

 国債の増え方が話題になっているようなので、実際のところどうなのか、公式データを加工して処理してみました。この計算の仕方が、実際の増え方を表しているかどうか議論のあるところかもしれませんが、ある程度の参考にはなりそうです。
 縦軸は前年比の増加率(%)です。ちなみに、1873年 0.234億円 2024年 11053645億円ということのようなので この期間の1年あたりの平均増加率を計算すると (11053645/0.234)^(1/(2024-1873))=1.124   ということで、ほぼ12%程度です。
 1985年あたりから10%切るようになっていますね。それ以来ほとんど、(1998年以外は)平均に届いてないようです。

追加:ちなみに、近年のものですがアメリカも調べてみました。日本のように、5%切ることは少ないような感じです。


2025年3月14日金曜日

ルベーグ積分 理論と計算手法 P199

 補題9.13(2)でまた、つまづいてしまった。仕方なく、だめもとでChatGPTに頼ってみたら、きちんと回答してくれた。AIの力も凄いものだと驚きました。ここ何か月間の間にパワーアップした?

 質問は 「ルベーグファトウの定理を使い、∫A  max k≦n fk μ ≦ ν(A)  から ∫ sup n∈N  fn  μ ≦ ν(A)をいえますか?」としました。 回答に少し補足を入れてまとめてみた。

∵) gm=max k≦n fk  (これは増加列 ①)として   定理を適用すると

∫A  lim inf n→∞  gn  μ ≦ lim inf n→∞ ∫A gn μ

左辺は  ∫A sup n∈N fn μ  ②                       ↓ここで①を使う

また sup n∈N inf k≧n gn  = lim n→∞ inf gn=lim n→∞ gn  =sup n∈N fn   これが②の理由

∫A gn  μ ≦ ν(A)  で n→∞ ならば  lim inf n→∞ ∫A gn μ≦ ν(A)

ゆえに 結論  ∫A  sup n∈N fn μ ≦ ν(A)

定理に必要な優関数がないので、質問したら、優関数はf1(x)という回答。専任の家庭教師がついているような感覚になる。

2025年2月20日木曜日

Σsinkx/k の求め方で苦戦

 ルベーグ積分 理論と計算手法 P183 例8.9(1)で、


Σsinkx/k=(π-x)/2  (2π>x>0)になる理由がわからず、苦戦。

log(1-z)を微分し -1/(1-z) = Σz^n なので

積分して  log(1-z)=-∫Σz^n dz =-Σ∫z^n dz  = - Σ z^(n+1)/(n+z) 

 = - Σ z^n/n  (Σが n=0からとなっていたのをn=1からとすることで変形)

これを使うと

Im(log(1-e^ix))=-ΣIm(e^ixk)/k   = -Σ sin kx /k

これは arg(1-e^ix)=-(π-x)/2 (0<x<2π) でもある

∵)log(re^ix)=logr+log(e^ix)=logr+ix

∵) 1-e^ix=(1-cosx)-isinx      r=√((1-cosx)^2+sin^2x =2sin(x/2)

 -sinx / 2sin(x/2)=sinΘ なら Θ=-(π-x)/2になる。

∵) 2sin(x/2)sin((π-x)/2) = sinx  このへんは地道に三角関数の計算を確認すると

  確かにそうなる。それにしても計算が大変だった。

フーリエ級数使うともう少し楽に計算する方法もありそうなので、そちらも試してみたい。

追記(2/22):その後、ディリクレージョルダンの定理(P182)を使うと、計算できることが確認できた。

f(x)=-x/(2π)+1/2*sgn(x) として bk=1/kとできるので、これを定理に適用するといいようだ。最初うまくいかなかったのは、ちょっとした計算ミスのためだった。だいぶ遠回りしてしまった。

ついでに、(2)も解いていみた。

x∈(-2π,2π)を x'=x/2∈(-π,π)とすると  2Σsin2kx'/2k=Σsin2kx'/k=-x'+π/2*sgnx'

(1)より 2(-x/2+π/2*sgnx)=2Σsinkx/k=2( Σsink2x/2k   + Σsin(2k-1)x/(2k-1) )

=-x+π/2*sgnx  + 2*(求めたい式)となるが、これを整理すると

 求めたい式= Σsin(2k-1)x/(2k-1)=π/4*sgnxとなる。

PC用CW発振器(ツインT型)作成

 peanutでは、PCでCW交信ができるようになっているが、そのための発振器を作ってみた。最初、2SC1815と2SA1015を組み合わせた簡易的なものを試したが、周波数がうまく変えられなかったので、ツインT型を試したらうまくいった。入力はUSBへの変換アダプタを使うことにしている。

以前作成したPICによるキーヤーのコレクタ部分に上記回路のアースを接続することで、うまく動作させることができた。

追記:送信練習用に、以前作ったモールスデコーダにもつなげるようにしてみた。ただ、音量が不足していたので、こちらのサイトを参考させていただき、一石のアンプを追加した。マイクを通さず、デコーダにつなぐと、雑音の影響がなくなり、ほぼ100%の認識率になるようです。送信練習にはとても役立ちます。