遅かれ早かれ、良かれ悪しかれ、危険なものは既得権益ではなくて思想である。ジョン・メイナード・ケインズ 経済学者
Q 社会全体の福祉をたかめることも、福祉を受けるべき人の既得権益を高めるということと考えれば、別に既得権益が悪いことではないと思うのですが
A一般的に、既得権益を持つこと自体が悪いわけではありません。社会全体の福祉を高めるために、一部の人が既得権益を持つことも必要かもしれません。ただし、問題は、既得権益が悪いということではなく、不公平な既得権益が存在することです。たとえば、法的に認められた差別的な制度や、政治的な力を使って自分たちの利益を守るために他人を犠牲にするような行動などがある場合、それらの既得権益は問題となります。ケインズが言いたかったのは、社会全体の福祉を向上させるために、不公平な既得権益を減らすことが必要であるということです。
Qおそらく、お金が有限だという考えるから、既得権益をうばって、それを貧しい人に与えようと考えているのかもしれませんが。そうすると、今度は既得権益を奪われた人が困るわけです。そうではなくて、お金は、通貨発行権がある国であれば、無から増やすことができるわけですから、既得権益を奪わなくても、貧しい人に与えることはできるわけです。そうすれば、既得権益者が少しずつ増えてきて、皆が幸福に暮らせるようになるということでないですか?
Aおっしゃる通りです。通貨発行権がある国では、政府が必要に応じてお金を無から作り出すことができます。そのため、経済的な格差や貧困を解消するためには、お金を再分配することが有効な手段のひとつです。ただし、必要なだけお金を無から生み出せるわけではないため、適切なバランスを保ちながら再分配することが重要です。また、既得権益を持つ人々の権利も尊重される必要があります。
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