数の概念をつかむのに苦労しているお子さんに有効な指導を考えてみた。数を数えることはできても、具体物の数と数字、読み方の対応がうまくいかない場合がある。数という抽象概念が理解しにくいのだと思われる。最初から具体物で考えさせるのもありかもしれないが、あえて半具象物のほうが、よけいな雑念が生じないのでかえって抽象概念を理解しやすいのでないかと思い、黒丸のカードから始めてみた。
黒丸のカードは、数の概念にきづきやすくするために、黒丸の位置をさまざまなものを用意した。(一種類のパターンだと、そのパターンのみが、その数だと勘違いしがちだと思われるので) ①まず、数字の読み方を習得
②つぎに、黒丸カードの中の●を指でさしながら、数えてから、1~4のどれかの数字の下に置く。このとき、順に数えて最後にいった数が、数字と一致するということにもふれる。
③次第に、数えずに できるようになるまで練習する。
④おなじ絵のカードを何枚も用意し、 1枚のかたまり、2枚のかたまり、3枚のかたまり、4枚のかたまり を並べ 「3はどれ?」のように確認することで、正しいかたまりを指させるようになる。
ただ、初歩的な数の概念は理解できるのだろうが、実際に活用する段階になるまでには、まだ工夫は必要かもしれない。
※後日、半具象物から具体物へ移行したほうがいいという考えの根拠(具象より抽象を先に指導したほうがいいという考え)になるような論文がすでに発表されていることを、あとで知った。これまでの常識と反対の考え方なので、まだマイナーなのかもしれないが、意外と現場の実践には有効かもしれない。他の指導方法にも、この考え方は活かせる?
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