目からウロコが落ちる奇跡の経済教室という本を読んでみた
・日本だけ成長しなくなったのは、デフレが原因
・合成の誤謬:個々は正しく行動しても、全体としては好ましくないこと。景気悪いので、支出切りつめ節約→需要の縮小→物が売れない
・デフレを解消するには、大きな政府、財政出動の拡大、減税、金融緩和、規制強化(産業保護、労働者保護)、重要産業の国有化、グローバル化の抑制
・貨幣には現金通貨と預金通貨がある。預金は銀行が貸し出しを行うと創造される。銀行は、保有する資金量の制約は受けないが、借り手の返済能力の制約は受ける。
・現代貨幣理論(MMT):通貨を納税手段に→結果的に通貨が国民に受け入れられ広く使用される。
・量的緩和では貨幣供給量は増えない。財政政策が必要。
・機能的財政論:財政赤字=民間貯蓄、自国通貨建て国債が返済不能となることは歴史上例がない。財政赤字の大きさは、財政危機とは無関係で、基準はインフレ率。税は、物価調整や所得再分配など経済全体を調整するための手段であり、財源確保の手段ではない。
金利上昇は、財政赤字の拡大ではなく、デフレ脱却が必要。
・国内民間部門の収支+国内政府部門の収支+海外部門の収支=0
・戦後日本の輸出依存度は10~15%程度で、内需大国で貿易立国ではない。自由貿易が経済成長をもたらすとは限らず、保護貿易の下で貿易が拡大することもある。
MMTへの反論としては、いったん、インフレになると対応まで時間差がどうしてもできるので、対処が難しいのでないか、日本の人口構造からデフレはやむを得ないとかいう意見もあるようですが、本当のところはどうなんでしょう?
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