ルベーグ積分 理論と計算手法 P183 例8.9(1)で、
Σsinkx/k=(π-x)/2 (2π>x>0)になる理由がわからず、苦戦。
log(1-z)を微分し -1/(1-z) = Σz^n なので
積分して log(1-z)=-∫Σz^n dz =-Σ∫z^n dz = - Σ z^(n+1)/(n+z)
= - Σ z^n/n (Σが n=0からとなっていたのをn=1からとすることで変形)
これを使うと
Im(log(1-e^ix))=-ΣIm(e^ixk)/k = -Σ sin kx /k
これは arg(1-e^ix)=-(π-x)/2 (0<x<2π) でもある
∵)log(re^ix)=logr+log(e^ix)=logr+ix
∵) 1-e^ix=(1-cosx)-isinx r=√((1-cosx)^2+sin^2x =2sin(x/2)
-sinx / 2sin(x/2)=sinΘ なら Θ=-(π-x)/2になる。
∵) 2sin(x/2)sin((π-x)/2) = sinx このへんは地道に三角関数の計算を確認すると
確かにそうなる。それにしても計算が大変だった。
フーリエ級数使うともう少し楽に計算する方法もありそうなので、そちらも試してみたい。
追記(2/22):その後、ディリクレージョルダンの定理(P182)を使うと、計算できることが確認できた。
f(x)=-x/(2π)+1/2*sgn(x) として bk=1/kとできるので、これを定理に適用するといいようだ。最初うまくいかなかったのは、ちょっとした計算ミスのためだった。だいぶ遠回りしてしまった。
ついでに、(2)も解いていみた。
x∈(-2π,2π)を x'=x/2∈(-π,π)とすると 2Σsin2kx'/2k=Σsin2kx'/k=-x'+π/2*sgnx'
(1)より 2(-x/2+π/2*sgnx)=2Σsinkx/k=2( Σsink2x/2k + Σsin(2k-1)x/(2k-1) )
=-x+π/2*sgnx + 2*(求めたい式)となるが、これを整理すると
求めたい式= Σsin(2k-1)x/(2k-1)=π/4*sgnxとなる。